宇宙・産学官・地域連携コンソーシアム 設立趣旨書

 衛星による観測を行う地球観測センターのあるこの地域は、首都圏から50km圏内にあり、1時間程度で到達できる距離にあるが、一方丘陵地域は中山間地域を含み、恵まれた自然と長い人間の営みから生まれた里山などが散在する自然豊かな地域である。
 しかしながら、少子高齢化が進み、人口が減少に転じるなど地域が抱える課題も見逃せない。
 そこで、鳩山町および周辺の地域にある大学、研究機関などの先端の知見と能力の活用を図ることとし、民間企業や自治体とも協力して地域が抱える課題を共有し、宇宙を1つの拠り所としてその解決を考える地域連携ワークショップを平成25年10月18日に開催した。
 以来8回のワークショップを重ね、観光、教育、国際化など様々なプロジェクトを検討するに至っている。
 そうした中、平成27年4月の第5回ワークショップにて本活動を組織化する提案がなされ、地域連携の活動をサポートし、幅広いテーマでの活動を継続・発展させるため、既存の枠組みを任意団体として組織化するに至った。

 宇宙・産学官・地域連携コンソーシアムは、近隣の自治体、大学および企業等が連携し、地域が抱える様々な課題に対する解決策を協議・実現する活動を支援することにより、地域の振興と発展に貢献することを目的としている。
 このため、会員間で課題を共有し、有志会員で構成するチームが課題解決のためのプロジェクトを形成し、実施することとし、このような活動成果および情報共有の場として、適宜、地域連携ワークショップを開催する。

 この地域の史跡を見れば、瓦などを生産した窯跡群があり、周辺には鉄の製造を行った施設の遺構などを見ることが出来る。また、手漉き和紙は現在も生産を続け世界遺産に登録されている。この地の文化は古く古墳時代から文化の中心であった畿内の地より、東山道から武蔵路を経て伝来し、この地域と周辺に窯業、製鉄業、手漉き和紙の生産などの先進文化を育てたものと考えられる。
 即ち武蔵国の技術・文化は東山道を経由してまずこの地に根を下ろし、ここから武蔵の国に広く伝搬したのではないか。
 宇宙・産学官・地域連携コンソーシアムも、この地から外に向けて拡大・発展していくことを願い、愛称を「ここから武蔵コンソーシアム」とすることとする。


平成28年7月22日
    宇宙・産学官・地域連携コンソーシアム 設立発起人(50音順)
     池田 要   一般財団法人リモート・センシング技術センター 理事長
     柏崎 尚也  東京電機大学 教授
     後藤 真太郎 立正大学 教授
     小峰 孝雄  比企郡鳩山町長
     佐藤 達雄  株式会社アーベルソフト 会長
     白幡 晶   城西大学 教授
     高尾 謙史  大東文化大学 教授

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